毎日の生活に追われ、中々自分の時間がもてない等ついつい愚痴を口にしてしまいます。
その不平不満は、仕事の事であったり他人の事であったり家族の事だったり…
決して自分に対してでないわけです。
自分の趣味や遊びには、平気で時間を費やすのに他人が自分の時間の邪魔をすると怒り出す、人とは身勝手な生き物です。
そんな、私たちが仏様の経を書き写そうというのです。
何と無謀なことをするのでしょう。
「ローマは一日にしてならず」
「百里の道も一歩から」
色々と言葉が出てきますが、そう難しく構えないで下さい。
写経をしようとする心をおこすことが大切なんです。
この心をおこす事を発心と言います。
先ずは心をおこさなければ何事も始まらないわけでして、発心した自分を褒めてあげましょう。
あなたの子供の頃を思い出して下さい。
善い事をして褒められると、また次も善い事をして褒められたいと思ったはずです。
大人になっても、その心は変わらないはずです。
気持ちの乗せ上手になって下さい。
■ はじめの一歩
心の準備が出来ましたら早速はじめたいところですが、ここで「あなた」の頭をよぎることがあるはずです。
写経は…
「筆で書かないといけないの?」
「私は、字が下手だし筆は苦手だわ」
いいえ、大丈夫です!
筆で書かなければいけないという決まりはありません。
確かに筆を使うと心が落ち着きますし、何と言いましても炭の香りが心地よことは言うまでもありません。
身近な筆記具では、鉛筆・ボールペン・万年筆・サインペンなどですが、鉛筆は使用しない方がよいと思います。
何故かと言いますと、鉛筆は消すことが出来るからです。
写経をする経の一字一字が仏様です。
確りと心を込めて丁寧に書きたいものです。
その様にすることによって、自然と心が集中し宇宙全体と同化することが出来るのです。
普段の何気ない生活の中では、色々な迷いや不安に心を奪われがちですが、真剣に写経をすることによって心身ともに安定し「あなた」本来の魂が浄化れるのです。
その結果、あなた自身の進むべき善き道を知ることが出来るはずです。
これは、誠に不思議な事で写経をされる何方でも体験出来ることなのです。
実際に、体験された方が大勢いらっしゃいます。
この体験こそが功徳の現れなのです。
東進ハイスクールの講師「林修」さんではないですが・・・
「では、何時やるか。今でしょう!」
■ 何を願って書いたらいいの?
「あなた」が写経を書きはじめるに当たって何を願って写経をするのですか?
亡き人の供養のため、先祖供養のため、水子供養のため若しくは開運成就、諸病平癒などの祈願のために毎日一巻書こう!
そう心に決めて写経をはじめるのではないでしょうか。
そうすると、何が何でも今日中に一巻を書き上げなければならないという強迫観念で挫折してしまう方が多くいらっしゃいます。
目標を決める事は大切なことですが、最初から無理な目標で自分を縛ると続ける事が苦痛になってきます。
ですから、無理せず一文字でも一行でもよいので写経を続けるて下さい。
一巻を書き上げる事で、一つの修行が完結するのです。
■ 一巻書くのにどの位の時間が必要なの?
書き手のペースにもよりますが、1時間半から2時間あれば十分に書き上げることが出来ます。
慣れてくると30分程で書いてしまわれる方がおりますが…
それでは写経と言うより書くという機械的作業だけで心を込めているかどうか疑わしいですね。
写経をさせて頂くからには、十分に時間の余裕を持って落ち着いて書ける環境を調えたいものです。
休日のひと時、写経をしてみては如何ですか!
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