こころの座標ー外伝1 【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(23)第4章 阿修羅の涙 怒りの奥にある願い——④
尾根の岩場に立つ空海の背後で、空気が不自然に沈んだ。風は吹いているのに、音だけが遅れて届く。光は差しているのに、景色だけが薄く曇る。まるで世界が、息を止めたようだった。 空海は合掌しないまま、ゆっくりと振り返った。 そこに阿修羅が立っていた。 六つの腕。 焦げた鉄のような輪郭。 燃えるような眼。 だが以前のように、怒りが噴き上がっていない。
こころの座標ー外伝1
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