こころの座標ー第1部 【長編連載小説】『こころの座標』 (16) 第6章―⑥
谷に射し込む夕陽が、ふたりの影を長く伸ばしていた。 観照の彼岸に触れたデカルトは、まだ言葉にできぬまま、胸に静かな震えを抱いていた。「空海……私は、あの体験で時間も空間も失いました。 しかし今、こうしてあなたと歩くと、私の“私”が戻ってきたようにも感じるのです」空海は足を止め、優しく頷いた。
こころの座標ー第1部
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